おはようございます。
子作りオタクです。
本日おすすめする一冊は
わたしを離さないで
作者:カズオ・イシグロ
です。
2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・
イシグロの代表作の一つです。
2005年にブッカー賞最終候補作であり、
2010年には映画化、日本でも舞台化・ドラマ化
された名作となっています。
この本を読んでいただきたいのが、
辛い未来(運命)とどう向き合うか
悩んでいる人
に読んでいただければと思います。
◎おすすめの理由(私の感想)
自分の境遇に対してどう向き合うべきかを
考えさせられる一冊です。
「介護人」であるキャシーは、ヘールシャムと
呼ばれる施設で育てられた「提供者」の世話を
しています。
そもそもキャシーもヘールシャム出身です。
ヘールシャムは臓器提供者を育てる施設で、
ヘールシャムを出るといずれは臓器提供が始まる
という未来が待っています。
そんなヘールシャムを舞台とした、キャシーを
中心とする生徒達の人生が描かれた本です。
将来は提供者(臓器提供者)として人生を終える
ことが決まっている生徒達(キャシーと友人達)
ですが、先生によってはその事実を伝えるべきか、
伝えず保護すべきかで意見が分かれていました。
伝えるべきと考えているルーシー先生は、
「生徒達の意識をもっと高めるべきだ。何が待ち
受けているか、自分が何者か、何のための存在か、
ちゃんと教えたほうがいい・・・」と言って
いましたが、結局は隠されたままキャシー達は
教育を受けていきます。
そして提供者となり様々な事実を知っていき、
キャシーはルーシー先生が正しかったと考えます。
ですが一方、知らずに教育を受けた方が良かった
生徒(ルース)がいたのも事実だと考えます。
人生の未来や自分の境遇・過去・背景を知った上で
人生を歩むか、知らずに歩むか、どちらが幸せか
問うている一冊です。
私は知った上で人生を生きていきたいと考えますが、
正解はわかりません。
自分の運命との向き合い方、境遇への認識、
社会との繋がりなど、人間の根幹に触れる一冊と
なっています。
【】:実際の文章を引用しています
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悩みに応えるおすすめ本
資格:管理栄養士、調理師
30歳まで全く本を読んでいませんでしたが、
本ぐらい読まなきゃと一念発起し、
現在一生懸命本を読んでいます。
ただし、読むだけでなく、読んだ後の自分の感想が
少しでも誰かのお役に立っていただければと
思い、ブログを始めました。
ブログ:www.kodukuriotaku.com
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